注文住宅を建てたいけど、土地探しって大変そう。
注文住宅を建てるためにはまず、「土地探し」が必要です。
多くの方にとって、一生に一度の家づくり。
後悔しないための土地探しをしていきたいですね。
今回は、土地探しにかかる平均期間、土地探しの流れとチェックポイントをご紹介します。
- 土地探しにかかる平均期間
- 土地探しの流れ
- 土地探しチェックポイント
土地探しにかかる平均期間
土地探しにかかる期間って平均どのくらい?
土地探しにかかる平均期間はどのくらいか、気になりますよね。
ハウスメーカーの営業さんに聞いてみたところ「4ヶ月~1年程度」とのことでした。
土地の希望条件が厳しいと、土地探しは難航するようです。
我が家は2年以上かかりました。土地探しの期間が長くなると、少し焦る気持ちもありました。
土地探しに3ヶ月もかからなかったという方もいらっしゃいますし、逆に2年以上かかったという方もいらっしゃいます。
すぐに土地が見つかる人もいれば、じっくりと探す人もいるということですね。
まさに土地探しはご縁とタイミングなのだと感じています。
土地探しの流れ
次にご紹介するのは、土地探しの流れです。
土地は、資金計画や設計プランによって大きく変わるため、流れを知っておくと安心です。
土地探しの流れは以下のとおりです。
- 情報収集
- 敷地調査
- 資金計画
- 契約
- 登記
それぞれ、ご説明していきます。
①情報収集
インターネットやチラシ、情報誌や広告などをチェックします。
②敷地調査
建ぺい率や容積率などの法律規則、地盤、周辺の環境なども調査しておきたいですね。
③資金計画
ローン金額や資金の調達方法をプランニングしておきます。
④契約
契約内容や重要事項説明をしっかりと確認します。
⑤登記
所有権移転登記を終えると、ようやく自分の土地になります。
土地探しチェックポイント
土地探しについては、周辺環境、方角、形状、法的規制など様々なチェックポイントがあります。
具体的にご説明していきます。
周辺環境
- 人通りはどのくらいか
- 駅やバス停までの距離
- 電車・バスの利便性
- 医療機関はあるか
- スーパー・商業施設はあるか
- 騒音はどうか
- 前面道路の交通量
- 子育てしやすい環境
- 学校までの距離
- 通学路に歩道はあるか
- 公園は近くにあるか
- 公共施設や教育施設はあるか
- 高齢になっても住めるか
それぞれのライフスタイルや価値観など、希望に合う土地を探しましょう。
方角、形状、法的規制
- プライバシーが保てるか
- 隣の家との距離は十分とれるか
- 道路の幅は4メートル以上あるか
- 道路は私道でないか
- 日当たりを遮る施設が立つ予定はないか
- 地盤は弱くないか
- 災害に遭いそうな土地ではないか
- 建てられる面積(建ぺい率・容積率)はどのくらいか
- 高さ制限(北側斜線制限・道路斜線制限)はあるか
- 用途地域の分類は何か
- 都市計画にかかる土地か
(例)35坪の敷地で建ぺい率が50%の場合、家を建てられる面積は17.5坪までの家を建てられます。
(例)35坪の敷地で容積率が80%の場合、延床面積(すべての階の床面積)28坪までの家を建てられます。
人数
戸建住宅に必要な延床面積の目安は以下のとおりです。
- 4人家族が住める広さは、25坪
- 一人につき5坪を目安に足していく
25坪+(人数×5坪)=必要な延床面積
予算
大まかな予算は坪単価で計算されます。
建築費÷坪単価=家を建てられる面積
高級路線の住宅会社の坪単価は100万、ローコストが売りの住宅会社は50万円ほどです。
失敗しない土地購入のポイント
失敗しない土地購入のポイントは以下のとおりです。
- 接道の方位に気をつける
- 接道の幅に気をつける
- 用途地域との関係
- 安い土地には理由がある
- 良い土地と悪い土地
一つずつ、ご説明していきます。
接道の方位に気をつける
南側に道路があるのか、北側に道路があるのかで家の配置と形が大体決まります。
基本的に南側は採光で大きなスペースが必要となります。
建築基準法では、住宅の居室には、その床面積の1/7以上の面積の採光に有効な開口部が必要と規定されています。
一般的には南側に道路がある土地は、日当たりが良いと言われています。
住居系の用途地域では北側に斜線制限が設けられていることが多いため、南入りの敷地は影響を受けます。
北入りの敷地は斜線制限の影響を受けにくくなります。
また、北入りの敷地は無駄なスペースが少なく無理のない間取りができるため、スペースを有効に活用できます。
接道の幅に気をつける
建築基準法の中に「接道義務」という法律があります。
建築基準法では、都市計画区域内で建物を建てる場合、原則として幅員4m(特定行政庁が幅員6m以上を道路として取り扱う区域は6m以上)の建築基準法上の道路に、2m以上接した敷地(土地)でなければならないと定めています(接道義務)。
3mや2mの道路の場合にはセットバックという道路を確保する必要があります。
また、敷地の道路際では検針の人が各種のチェックが行うので、スペースを確保しましょう。
- 量水器(水道メーター)…蓋を開けられるように
- ガスメーター…のぞき窓で見れるように
- 電気量計(電気メーター)…見やすい高さに
- ドアホン
用途地域との関係
「用途地域」とは「計画的な市街地を形成するために、用途に応じて13地域に分けられたエリア」のことです。
建てられる建物等の種類や大きさなどが制限されているので、結果として地域ごとに住み心地や暮らしが違います。
用途地域 | 特徴 |
---|---|
第一種低層住居専用地域 | 低層住宅のための地域 |
第二種低層住居専用地域 | 主に低層住宅のための地域 |
第一種中高層住居専用地域 | 中高層住宅のための地域 |
第二種中高層住居専用地域 | 主に中高層住宅のための地域 |
第一種住居地域 | 住宅の環境を守るための地域 |
第二種住居地域 | 主に住宅の環境を守るための地域 |
準住居地域 | 道路の沿道において、自動車関連施設などの立地と、これと調和した住居の環境を保護するための地域 |
田園住居地域 | 農業と調和した低層住宅の環境を守るための地域 |
近隣商業地域 | まわりの住民が日用品の買い物などをするための地域 |
商業地域 | 近隣商業地域よりさらに緩和され、銀行や映画館、飲食店、百貨店などが集まることを目的とした地域 |
準工業地域 | 主に軽工業の工場やサービス施設等が立地する地域 |
工業地域 | どんな工場でも建てられる地域 |
工業専用地域 | 工場のための地域 |
以前、住んでいた地域は工場からの悪臭が気になりました。注文住宅を建てるにあたり、第一種低層住居専用地域の土地を購入しました。
安い土地には理由がある
安い土地に目が行きがちになりますが、安い土地にはそれなりの理由があります。
- 30度以上の斜面がある
- 接道から高い位置に建設地がある
土地代にプラスして費用がかからないか必ず調査しましょう。
良い土地と悪い土地
まずは、近隣地の環境を目で確認しましょう。
私は四季を通じて、朝・昼・夜それぞれの時間帯で確認しました。
- 整形
- 広い⇒平屋や分棟がおすすめ。
- 平坦
- 静か
- 眺望が良い
- 緑豊か
- 風が抜ける
- 日当たりが良い
- 道路が広い
- 駅近
- 交通量が少ない
- 不整形
- 狭い⇒間仕切りを減らし、オープンな間取りに。
- 斜面地
- 崖地
- 住宅密集地
- 高低差がある
- 日当たりが悪い
- ジメジメしている
- 騒音
- 交通量が多い
- 車両のアクセスが悪い
- 駅から遠い
- 治安が悪い
- 送電線が近い
- 法規制が厳しい
その他にも、目の前が駐車場や空き地の場合は将来、日当たりを遮る建物が建つ可能性があります。
また、軟弱地盤の場合、改良工事の必要性があれば高額な費用がかかります。
ところで、旗竿地ってどうなの?
旗竿地のメリットとデメリットをご紹介します。
- 価格が安い
- 静かに暮らせる
- 路地部分を楽しく活用できる
- 日当たり・風通しに工夫が必要
- 駐車スペースに制限があることも
- 建築コストがかかることも
土地探しにかかる平均期間は?土地探しの流れとチェックポイント まとめ
今回は、土地探しにかかる平均期間、土地探しの流れとチェックポイントをご紹介しました。
土地探しにかかる期間は、平均4ヶ月~1年と、人それぞれです。
我が家の場合は2年以上かかりましたが、全く後悔していないので、時間をかけてよかったと思います。
皆さんも、後悔のない土地探しをされてください。
- 情報収集
- 敷地調査
- 資金計画
- 契約
- 登記
- 周辺環境
- 方角、形状、法的規制
- 接道の方位や幅に気をつける
- 用途地域との関係
- いい土地かどうか見極める
土地の契約の前に情報収集をして、周辺環境などもしっかり確認しておくことが大切です。
なかなか理想通りのパーフェクトな土地はありませんが、それぞれのライフスタイルや希望に合わせて、後悔のない土地を選びましょう!
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