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外壁材の種類や特徴を知りたい。
外壁材をどう選ぶかによって、外観や室内の環境に関わってきます。
外壁材には、メンテナンス性、防水性、断熱性など様々な機能が求められます。
デザインはもちろん、将来のことを考えることが大切です。
外壁は素材によりますが、15~20年で塗料による塗り替えや、張り替えなどのメンテナンスが必要になることが一般的です。
メンテナンス費用だけでなく、日々メンテナンスがしやすいものやメンテナンスフリーの素材などを選ぶこともできます。
今回は、注文住宅の外壁材の選び方。種類や特徴、メリット・デメリットを紹介します。
外壁材の役割


建物に必要な外壁材には以下の役割があります。
- 建物を守る
- 室内の環境を整える
- 外観をおしゃれにする
建物を守る
外壁は、室内を雨風や冷気、紫外線から守ってくれるので、外の気候関係なく快適に過ごせます。
また、地震や火事などの災害から家を保護する役割もあるため、以下のような機能が求められます。
- 耐震性
- 防火性
- 防水性
- 防風性
自然災害が多い日本だからこそ、災害に強い素材や構造が必須となります。
室内の環境を整える
外壁には、以下の機能も求められます。
- 遮熱性
- 遮断性
- 遮音性
冷暖房の効率や使用する頻度は、外に面している外壁や屋根、窓の素材が重要です。外壁の遮熱性や遮断性が低ければ、夏は暑苦しく冬は凍えるほどの寒さで過ごさなければなりません。他にも、外の騒音を遮断し、気にせず静かに過ごせるのは、外壁には遮音性能があるからです。外壁があるおかげで、暑さや寒さ、騒音から室内環境を整えてくれます。
外観の雰囲気が決まる
屋根に比べて目に入りやすい外壁は、建物の印象を大きく左右する大切な要素となります。
外壁のデザインや雰囲気は、外壁材の種類によって大きく変わりますので、理想の住まいに合わせた外壁材を選びましょう。
外壁の選び方
新築の外壁を選ぶときは、以下のポイントを確認して選ぶようにしましょう。
- 外観デザインに合うか
- 機能性
- 価格帯
- 外観デザイン
- 風景に合っているか
- 耐久性
- 断熱性
- 遮熱
- 防音性
- 親水性
- 汚れにくさ
- メンテナンス性
- 外壁カラーは周囲の景色と馴染む色
- 傷や汚れ、劣化が目立たない色
外壁を選ぶときに重視したいポイントを明確にしておきましょう。
素材の特徴や外観デザインはもちろん、 家の周辺環境、家に持たせたい機能や色、予算などによって最適な外壁を選ぶことが大切です。
素材や外壁の面積によって価格帯は異なります。
できれば費用をおさえたいという場合、1回の工事費用を抑えたいのか、この先のメンテナンス費用も含めた外壁にかかるトータル費用を抑えたいのかを考えましょう。
安い外壁は断熱性や耐久性などの機能性が低く、将来的に光熱費やメンテナンス費用といった維持費がかかることもあるので、長い目で見て、メンテナンス性も考慮します。
メンテナンス性が高い外壁はその後の維持費削減にもつながります。
最近では、外壁材に雨や汚れが付かないようにコートされているタイプや、外壁に塗装するコート剤もあります。
素材によっては塗り直しの期間15~20年(積雪地は10~15年)の間隔を長いものもあります。
外壁塗装や屋根塗装のときにかかる足場代は1回あたり約15~30万円です。
何度も足場を組むと、その分費用がかかってしまいます。
外壁塗装を行うときに、同時に屋根塗装を行うことで費用を安くすることができます。
外壁については、完成当時の見た目や費用だけでなく、長い目で考えることが大切です。
外壁材の種類
外壁材によって機能性や価格、メンテナンス頻度が異なります。
外壁材を選ぶ際は、何を重視するのかを考えて選びましょう。
外壁材の種類は以下のとおりです。
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- 木質系サイディング
- 樹脂系サイディング
- コンクリート
- ALC
- モルタル
- タイル
①窯業系サイディング
現在の外壁材の主流になっているのは窯業系サイディングです。
日本の住宅に使用されている外壁材の約70%が窯業系サイディングで、多くの方に評価されている外壁材です。
窯業系サイディングは、セメントに無機物や繊維質を混ぜた材料を窯(かま)で高熱処理して作られています。
外壁材にさほどこだわりがないという方や外壁の色やデザインにこだわりたいという方は、窯業系サイディングがおすすめです。
- 色・柄が豊富に揃っている
- 耐震性や防火性などの機能性が優れている
- 材質の種類が多い
- デザインが豊富
- 価格が安い
- 品質にばらつきがない
- 職人の技術力に左右されない
- メンテナンスに気をつければ長持ちする
- 継ぎ目ができやすい
- 目地の部分が劣化しやすく、こまめなメンテナンスが必要
価格の目安:3,000~10,000円程度/1㎡
※長持ちするよう塗装加工されている商品、厚みやデザインが複雑な商品は高い
メンテナンスの頻度:7~8年
※耐用年数は表面のコーティング剤や下地のコーキング材によって異なる



我が家も窯業系サイディングを採用します!
②金属系サイディング
金属サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金など、金属系素材を原料として板状に加工した外壁材です。
- デザインやカラーが豊富
- シンプルでスタイリッシュな外観を表現できる
- 他の外壁材に比べて軽い
- 施工しやすい
- 建物への負担が少ない
- 継ぎ目ができない
- 錆びにくい
- メンテナンス性が高い
- 断熱性に優れている
- 防音性・防水性に優れている
- 暖房の効率が上がる
- 衝撃によるへこみが起こりやすい
- 温度変化による変形が起こりやすい
- 定期的なメンテナンスが必要
価格の目安:4,000~7,000円程度/1㎡
メンテナンスの頻度:10~15年程度
※耐久年数を超えると、変色や切断部分の小口からサビが発生することがある。
③木質系サイディング
木質系サイディングは、素材に無垢の木材を使用した外壁材です。
素材は反りや乾燥による収縮が起こりにくく、比較的水に強いスギやヒノキを使うことが多いようです。
- 木の風合いや模様が楽しめる
- 経年劣化も楽しめる
- 天然木の味わいがある
- ぬくもりのあるデザイン
- 断熱性に優れている
- 耐火性・耐火性のあるものものある
- 火に弱い
- 水によわい
- 準防火地域では使用できない場合がある
- 劣化する前に定期的な張り替えが必要
価格の目安:6,000~8,000円程度/1㎡
※張り方などで工費が上下する。
メンテナンスの頻度:7~10年
※保護材を定期的に塗装する。張り替えは30年が目安。
④樹脂系サイディング
樹脂系サイディングとは、塩化ビニール樹脂を使用したサイディングボートです。
※塩化ビニール樹脂とは、約60%が天然塩で、約40%は石油を原料とする、プラスチックのことです。
- 腐食やひび割れが起きにくい
- 軽量である
- 建物の負担が少ない
- 地震の被害が最小限になる
価格の目安: 7,000〜9,000円程度/1㎡
メンテナンスの頻度: 10〜20年
⑤コンクリート
コンクリートとは、砂や水をセメントと混ぜて固めた建材です。
- 断熱性や遮音性、耐震性、耐久性など総合的に優れている
- デザインの自由度が高い
- 強度がある
- 価格が安い
- 施工しやすい
- 塗装の剝がれやひび割れが起きにくい
- 定期的なメンテナンスが必要
価格の目安:3,000〜10,000円程度/1㎡
耐用年数:15~20年
⑥ALC
ALCは、軽量気泡コンクリートと呼ばれている外壁材で、 空気の層が外部からの熱を断つことで『夏に涼しく、冬に暖かい』住宅を実現しやすくなるので、機能性を最重視したい方におすすめ
- 軽量である
- 強度が高い
- 耐火性や耐熱性に優れている
- 耐衝撃性に優れている
- サイディングよりも耐久性に優れている
- 防音性に優れている
- 防水機能がないので、防水性の高い表面塗装を行う
- 継ぎ目が劣化しやすい
- メンテナンスを行えば、長期間張り替えが不要
価格の目安:7,000〜15,000円程度/1㎡
※防水性の高い表面塗装を行う場合は、加算される。
メンテナンスの頻度:10~15年
※外壁の表面塗装をして保護する
※耐用年数は40年程度
⑦モルタル
モルタルとは、セメントと砂、水を練り合わせた外壁材料です。
- 使い勝手が良い
- 価格が安い
- デザインの自由度が高い
- あたたかみのある味わい深い質感
- 自然の風合い
- 仕上げの種類が豊富
- 職人によって品質にばらつきが出る
- 継ぎ目が見えにくい
- 細かいひびなら自分で補修できる
- ひび割れや汚れで劣化しやすい
- 頻繫にメンテナンスが必要
- 防水性はない
- 防火性に劣る
- 表面塗装が必要
価格の目安:1,500~8,000円程度/1㎡
メンテナンスの頻度:5~10年
※職人の技術力によって違うが、耐用年数は30年程度
⑧タイル
タイルは、粘土や石材を細かく砕き、板状にして焼き固めた素材です。
耐久性やメンテナンス性を重視したい方はタイルがおすすめです。
タイルの耐用年数は半永久的で、簡単なお手入れをするだけで長持ちします。
他の外壁材に比べて、初期費用がかかってしまいますが、長い目で見るとコストパフォーマンスが高い外壁材です。
- 贅沢で華やかな雰囲気になる
- 高級感がある
- 硬く、傷がつきにくく耐久性に優れている
- 経年劣化がほとんどない
- 剥離やひび割れがほとんどない
- メンテナンスが簡単
- 他の外壁材に比べて初期費用がかかる
施工不良や劣化が原因で、浮きや剥がれが生じる可能性があるため、外壁タイルの施工を得意としている業者を選ぶ必要があります。
価格の目安:10,000円程度~/1㎡
メンテナンスの頻度:10~15年
※下地のコーキング材やタイル接着部分の剥離などに注意
外壁の色の選び方・失敗しないためのポイント
ここから先は、外壁の色の選び方と、失敗しないためのポイントについてご説明します。
外壁材選びはもちろん、外壁の色選びも重要です。
外壁材の色によって、住まいの印象は大きく変わってきます。
具体的には、「色を選ぶときに気をつけるべきポイント」「塗料の色見本をチェックするときに注意すべきこと」「何を手がかりに色を選べばいいか」
仕上がりのイメージ
外壁の色選びの中で、最も多い失敗は「色のイメージが違う」という失敗です。
カタログや色の見本から気に入った色を選んだはずが、実際の外壁は思っていた色よりも濃かった、色が違って見えるということがあります。
全く同じ色であっても、小さな面積で見た場合と大きな面積で見た場合で、見え方が異なります。
小さな色見本で見るのと外壁全体に使われているのを見るのでは面積が違うため、印象がかなり変わるので注意しましょう。
特に凹凸のある外壁材の場合、日光に当たって影が落ちるため、建物の色の見え方が変わるケースも多いです。
できるだけ大きなサンプルで確認してから判断しましょう。
外壁はとても面積が広いので、サンプルやカタログ、パソコンのカラーシミュレーションから色を選ぶときは、仕上がりのイメージが異なることを念頭に置いておきましょう。
写真があるときは、影の具合も参考にしましょう。
できるだけ、実際の建物の外壁に使われているもの、住宅展示場やモデルハウスなどで実際に使われているものを見て選ぶのも良いですね。
色見本のチェックポイントは以下のとおりです。
- 色見本は外に出て太陽の光に当てて見る
- 色見本は家の外壁に当てて見る
- 屋根や玄関ドア、サッシとの相性を見る
- 晴天のとき、曇天のとき、雨天のときもチェック
- 晴れているときにツヤをチェックする
玄関ドア・屋根・サッシとの相性
外壁は綺麗な色でも、実際に施工をすると玄関ドアや屋根、サッシとの相性が良くないという失敗も多いです。
外壁の色を決めるときは、玄関ドアや屋根、サッシなどとの相性を考えることが重要です。
玄関ドア・屋根・サッシなどの設備とのバランスを考え、デザインや質感、テイストを合わせて統一感のある外壁の色を選びましょう。
全体的なカラーは無難なものにし、一部にレンガやタイルを使ったり差し色を入れたりして、デザイン性をもたせましょう。
軒天の色は薄めに
軒天井は原則として、外壁よりも薄い色や白を使いましょう。
日の光が上から当たる軒天井は、影になってしまうので他の部分よりも暗く見えてしまいます。
近隣とのバランスを考える
好みの色がある程度決まったら、近くを散歩してみて、周りの住宅の外壁・屋根の色のバランスを考えます。
1軒だけ目立ってしまうと、防犯上もよくないため、周りの景色と調和する色を選ぶのが無難です。
景観ガイドラインに注意
外装の色を選ぶときは景観ガイドラインに注意しましょう。
市区町村によっては、街の景観を損なわないために、建物の外観の色を決まりに沿ったものしか使用できないという「景観ガイドライン」が定められている場合があります。
傷や汚れ、素材の劣化が目立たない色を選ぶ
外壁の色が、意外に汚れが目立つ色だったという失敗も多いです。
原色に近い濃い色は薄汚れてくると古臭くなり、薄すぎる色も汚れが目立ちます。
外壁の色は塗りたての色ではなくある程度時間が経ってからの色を想定して選ぶようにしましょう。
汚れが目立ちやすい外壁の色
白や黒は、一番汚れがつきやすいです。手入れやメンテナンスを頻繁に行えないのであれば、避けた方が無難です。
変色しやすい外壁の色
赤や紫などといった赤系の色は、特に日焼けによって色あせが起こりやすいです。
逆に、青系の色なら変色しにくいです。
汚れが目立たない外壁の色
外壁の汚れの原因となるのは、カビやコケ、砂埃などのように、中間色のものが多いので、汚れとの色の差が少ない、淡い色、落ち着いた色が外壁に向いています。
外壁におすすめのカラーは、落ち着いた色や、薄い色、淡い色です。
人気があるのは、グレー、アイボリーやクリーム色、ベージュ、薄目のブラウンは長持ちします。。
真っ白や真っ黒は傷や汚れた付いたときに目立ってしまいますので、白や黒でも微妙に他の色も混ざったカラーを選びましょう。
また、単色ではなく複数のカラーが混ざったもの、濃い色よりは薄い色のものが素材の劣化が目立ちません。
注文住宅の外壁材の選び方。種類や特徴、メリット・デメリットを紹介 まとめ
今回は、外壁材の種類や選び方をご紹介しました。
外壁材はたくさんの種類や特徴、メリットやデメリット、カラーなど選ぶのは大変ですね。
見た目や価格面だけでなく、デザイン性、機能性、価格帯、外観デザインや風景に合っているか、耐久性や断熱性はあるかといった点を確認し、見極めて選びましょう。
外壁カラーは周囲の景色と馴染む色であることはもちろん、傷や汚れ、劣化が目立たない色を選びましょう。
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